宮之浦岳登山に行ってきました。

 昨年夏に叔父を連れて縄文杉に行ったところ、その叔父が「次は宮之浦岳に行きたい」と言い出したことが始まりでして。まあその時だけの話かなぁと思っていたのですが、春頃に連絡が入り、夏に遊びに行くからよろしくな、とのお言葉が。なんでも還暦記念に宮之浦岳に登りたいとか。
そういう事なら行かない訳には行きません。宮之浦岳にも久しぶりに行きたいと思っていたので、ちょうど良い機会だと思うことにしました。ただ、夏の暑い時期というのがひっかかりますが・・・・。

 ところで、山初心者のへっぽこさんが山案内なんて!と思ってらっしゃる方も多いと思います。・・・私もそう思います(爆)。ま、案内というより随従というか、ただ一緒についていくというだけで。

 そして、叔父が来てから打ち合わせ。
暑さを避けるのと叔父のペースを考えて、なるだけ早い時間から動き出すのが良いと思い、提案。冗談で朝3時起きと半分冗談で言ってみたら、なんなく可決。
・・・・・・3時?
 叔父は仕事で朝早く出ていくらしく、早起きは苦にならないとの事。でも朝3時は・・・早過ぎないかい?(いいだしっぺが言う台詞ではない)

 当日、AM 03:00

 叔父にゆり動かされ、起床。夜型のへっぽこさんにとってこの時間帯はまさに眠りのどん底。しかし、寝起きだけはいいへっぽこさん。支度をさっさと済ませ、3時半になる前には車を走らせている。
車を走らせること1時間と少し―。ようやく車での目的地・淀川登山口に到着。時刻は4時30分を少し回った位。数台の車はあるものの、これは多分先日から山に入っている方達であろうと思われる。人間は我々のみ。辺りはまだ暗い。完全に、

  早すぎ?

 ・・・ま、気にしていてもしょうがないので山登りの準備を始めよう。うん。
まずは、腹ごしらえ。昨日のうちに作っておいてもらったおにぎりを食べつつ、辺りの景色(闇)を見つめる。非常に寂しい。
 5時を近くして下から車で上がってくる団体が増えてきた。しかし、まだ暗くて出発は無理。ヘッドライトを持ってくればよかったかな?

 そして、夜闇が徐々に白く変化してきた午前5時15分、出発。
まだ涼しい・・・というよりは寒い位なので、体を動かすには良すぎるくらいだ。(いや、かえって悪いのか?)叔父もいるので、早すぎず遅すぎずのペースでぼちぼち進む。
途中、道が荒れているように見られる場所もちらほら。やはり先日の台風の影響だろうか。それとも元からこんなもんだったんだっけ・・・?記憶が定かではないです。はい。
 しばらく歩いていくと木々の間からとオレンジの光が綺麗に光る。日の出が何時かは分からないが、出発からほどなく上がったのだろう。それを眩しげに見つつ、足を進めると、水の音。澄んだ朝にとても心地いい音。

 AM05:54 淀川小屋到着。

 小屋には先日からの泊まっていたのであろう人たちが結構な人数いました。さすが夏場、登山をされる方が多い。それでもまだ出発という感じではなく、静かに朝食のお時間。我々の忙しない朝食とは大違いだ。
十分な休憩も必要だが、涼しいうちに歩く為には長居もしてはいられない。ま、5分〜10分位の休憩を取りつつ・・・と思ったら、叔父はやる気満々。5分過ぎるか過ぎないかという所で出発準備オーケー。元気なのはいいけど、後でバテてくるとそれはそれで困るので、きっちり10分休憩を取り、淀川小屋を後に。

 次に目指す目的地は花之江河。1時間ちょっとでいけるだろうなぁっていうへっぽこ計算。ただへっぽこなだけに、データは古いわすぐ計算は間違うわ。とりあえず歩きながら修正、修正。
 こっちの方の道も台風の影響(?)らしい倒木っぽいものが道脇にちらほら。多分道にもたくさんあったろうに、のかしてくれた人がいるんだろうなぁ。感謝、感謝。とありがたく道を歩む。

 道を歩んで1時間。早くもへっぽこコンピュータの計算が狂う。1時間ちょっとで花之江河に着く予定(以前着いた経験あり?)が、未だその姿を見せない。

(おかしい・・・・)

 いや、よく考えればおかしくもないのだ。花之江河まで1時間半近くかかる。花之江河―小花之江河間が約15分。とすればやはり1時間と少しはかかるのだ。それも今回はぼちぼちのスローペース。気分ばかりが先行し、体が現場においてけぼり。考えればろくに休憩も取っていなかったので、あわてて休憩を取る。こんなんでいいのか?へっぽこ偽ガイド。
 休憩後、ほんの少し(といっても時間にして10分弱)歩くと、ここでの一つの目的地にしていた高盤岳展望台(いや、高盤岳を見るための)に到着。もうちょっとがんばってここで休憩すればよかったかな?と思ったが、別に無理しなくてもここでももう一回休憩すればいいことなので。とりあえず休憩。
 自分はトーフ岩を何度も見ているので特に何とも思わないのだが、叔父はしきりに感動し、自然のすごさに感心していた。確かに、人工的にではなく、誰が何の為にでもなく、ただ自然にあの姿になったのだ。100年後、200年後もあの姿で佇むのだろうか。不思議である。
 高盤岳展望台を過ぎればあとちょっとで小花之江河―。そう思って後ろを歩く叔父にも声をかける。今度はへっぽこコンピュータも間違いなさそうだ。

 AM07:15 小花之江河到着。

 ここは通過点の為、水を一飲みするだけの簡単な休憩でそのままスルー。ま、高層湿原は次の花之江河でゆっくり楽しむということで。
次のチェックポイント(?)の花之江河までは大して離れた距離ではなく、10分も歩けば 着く距離だったと記憶している。しかし、その短い間にアップダウンがあるので結構つらい・・・ように感じるのだが、やはりたかが10分。特になんということもなく到着。

 AM07:25 花之江河到着。

 前回休憩からさほど時間も経っていないので、休憩は特に必要なさそうだ。叔父にいたっては調子が良いらしく、早くも先に行きたそうな雰囲気。
でもまあ無理してもしょうがないので、ザックを下ろし水を一口。空を見上げれば、そこには晴天の空。宮之浦岳からの景色はよさそうだなぁ。

 休憩を終えたのち、次の目的地の黒味別れ―投石平を目指す。
花之江河―黒味分かれ間の道が以前より綺麗に整備されている。木の階段でしっかり道を作っており、とても歩きやすい。これがずっと続くのかな〜と思っていると、黒味分かれからは元の荒れた道(いや、ちゃんとしているのだが今までのと比べるとだが)に逆戻り。 足元に気をつけつつてくてく歩みを進めると、ロープを使って降りる所に出る。おお、ここは覚えている。確かもう少しで投石平に着くのでは?そう思うと不思議と頑張れる。道を知るのと知らないのとでの疲弊の仕方は違う。そう思って叔父の方を見ると・・・元気いっぱい。たのしくて仕方ないらしい。これで還暦。自分で言うより元気だなあ。

 AM08:10 投石平到着。

 花之江河から約50分。ゆっくり歩いたにしてはいいペースかな?特に急ぐ旅でもないので、疲れない程度にゆっくりとの精神でここまで来ました。ここまでくれば残り半分。そう伝えると叔父は「まだ半分かぁ〜」とコメント。大丈夫そうに見えてもやはり疲れはでているのだろう。ちゃんと小まめに休憩を取らねば。うむ。
そうこう言いながら投石平で小休止。軽くお菓子を摘んだりしつつ、涼しい風を楽しむ。 空はまだ青空。宮之浦岳の景色が・・・あれ?
冷たい風に乗ってきたものは、霧。すごい速さで辺りを包み込む。
あちゃあ!あっという間に辺り一面ガスだらけ!流石に前が見えないという所まではいかないが、頂上付近の景色は絶望的なんじゃないか・・・・?

 10分後、休憩を終えて投石平を出発。雲の発生にちょっとがっかりしつつもとにかく宮之浦岳登頂という目標に向かって歩き出す。ここから先は背の高い木がなく、影になる所が無い為早目に通りすぎてしまおうと考えていたところ。だが、予期せぬ雲の影響により暑さでバテるという事が無くなったのが唯一の救いかもしれない。でも、やはり暑くてもいい景色を見たいなぁ。それで疲れが吹っ飛ぶというのもあるし。

 投石平を出てからの道は険しいというほどではなく、むしろ今までより歩きやすい位。綺麗に木道を敷いている所もあり、道に砂を敷いている様なきれいな道ありで歩く上では特に問題は無い。あるのは、天気。霧の中を歩いているような所もあるし、周りを見渡してもそこに景色は無く、あるのは白(というかライトグレー)の煙のみ。

 AM09:00 宮之浦岳まであと1km地点

 霧の中を歩くこと1時間。雲の流れを見ていたら、流れの最後尾に青い空を発見。おおっ!これは・・・・。
歩きながらその雲の流れを見る。次第にその青い隙間は広がっていき、ついにはその奥にある山の姿をも覗かせる。やった!晴れた!
と思いきやさらに奥から雲が風に乗って流れてきてそのかすかに見えた山を再び覆ってしまう。しかし、空全体を見てみるとさっきの一面雲だらけの空とは違い、所どころに青空が見える。こりゃ頂上の景色にもちょっとは期待がもてそう?

 晴れ間も見え初めてテンションも上がり、歩く足取りも軽くなる。そして前方に見えるは・・・山。あれを登れば、宮之浦岳!? 少なくとも叔父はそう思っていただろう。そして、数年前のへっぽこさん(宮之浦岳未経験)も。あの時も思った。あれが宮之浦岳だ。あれを登れば終わりだと。しかし、今はそれが間違いであることを知っている。前回登山で3回は同じ思いをした。あの見えている山を登れば、と。今は違う。知っているから、落ち着いてゆっくりと登っていく。叔父が尋ねる。「あれが宮之浦岳?」「行けばわかるよ」とへっぽこさん。とりあえず登ってみると、その先にもまた峠が続く。心が疲れると、体もどっと疲れるんだろうなぁ(笑)

 似たような景色、似たような道、前に見えている山。それを数回(?)超えて、ようやく到着、宮之浦岳!

 AM09:40 宮之浦岳 登頂!

 すでに山頂には十数人の人が登頂しており、皆思い思いに休憩をしていた。縦走装備をした人も多数見受けられたので、多分新高塚小屋から来たのだろう。軽装の人は自分達を追い抜いていった人だろうか。
出発から登頂まで掛かった時間が、4時間30分を切る位。ゆっくり行ったにしてはいいペースなのではないだろうか。
 それから1時間ほど頂上で休憩を取ることに。 せっかく来たからゆっくりとというのもあったし、晴れ間を待って写真を撮ろうというのもありました。ただ、晴れ間らしいの は無くて、どうしても雲がかかってきてしまう。ま、無事登ることができたので良し。です。

 そして帰り。帰りもほぼ同じ位の時間で降りてくることができました。11時を回ってからの方が天気が良く、もう1時間遅れてのスタートでも良かったかも・・・と思いましたが、それを言っても仕方がないので言わないことにします。
へっぽこさん的には、後半足が吊り気味で10分に1回はストレッチをしてました。普段の運動不足がたたっています・・・・。
次は、こんなことが無いように体を動かしておこう!  


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