へっぽこ登山日記 vol.11  モッチョム岳 登山  (2006.4.28)



 今年度、初登山!
となったモッチョム岳登山。これまで一度も行った事が無く、特に機会も無し。自分一人での行動だと流石にちゃんと登山道がある所でないと色んな意味で不安なので、という理由も一つあります。
 本当はこの前の週に行く予定もあったのですが、天気予報雨・当日朝雨→2度寝 という行動を起こしてしまいお流れ。その日は昼前から晴れたので行けばよかった、という事はあえて言うべき事ではない。

 当日の天気予報は晴れ。しかし朝起きると空は曇り。時折雨もパラつくという空模様。これは今回もやめか?頭をサボり心がよぎる。しかしそこはなんとか自らの心を奮起させ、「屋久町は晴れている」と自分に言い聞かせ準備をし、車に乗り込む。
 車を走らせる事5分。雨は次第に強くなる。・・・雨男か、俺は?
そんな思いを心に車を走らせる。早朝の(といっても7時位なのだが)道はとても気持ちよく、いつも通りだのだろうがとても空いている気がした。
20分後、安房付近。屋久町に入った頃から雨脚は弱まり、安房の町を過ぎる頃には雨も上がり、晴れ間さえ見える。目の前にはウェルカム!と言わんばかりの虹が。これは幸先が良い。天気予報も当たったなぁ。

 午前7時45分、千尋滝駐車場到着。
自分はモッチョム岳に行くのは初めてだったので、まず登山口がどこか分からなかった。行けばすぐ分かるとは聞いていたが、どこだろう?歩みを進めて1分も経たずに入り口発見。ていうか、でかでかと入り口を表示している。寧ろ迷いようが無い。
入り口も確認し、用足しを済ませた後に出発したのが8時を少し過ぎた辺りでした。


 「万代杉までの登りがキツイだろうなぁ」
事前にそんな情報も(半ば脅かされ気味に)聞いていたので、最初は慎重に。以前吉原さんに教えて頂いた歩き方で、体重移動を意識しながらペースを一定に保ち、さほど急がなく休憩はほんの少し。これでのんびりゆっくり歩いていきました。
途中、ちょっとした沢を越える所があったりしたのですが、大体は同じような景色。まあ地図を見ても万代杉まで一気に突き上がる感じなので景色を見る余裕もなかったのですが。それにしても登りがキツイ。アップダウンを繰り返すのもため息ついてしまう感がありますが、この急勾配をひたすら登るのもこれはこれでしんどいです。 最近運動らしい運動もせず、今季初登山の自分にはちと荷が勝ちすぎていたか。いやいやそんな事はないと自らを鼓舞しつつ足を前に進める。
途中途中に看板らしきものはあるのかしら?なんて思ってましたらまあ、それらしいものはありました。

 モッチョム岳 →

・・・それは分かっているんですが。
やはり「あと●●分で ●●展望台」とかその様な丁寧な看板は出てませんね。いやいや、私の甘えでした。>br> それ以外にはモッチョムのお膝元・神山小学校の立てた(というか差した?)木の看板(っていうのかな?)が。平成5年。むう、小学生でも登るのか。すごいなあ、神山小学校。


 小1時間が過ぎ―
休憩しようかどうしようか迷いました。自分の中の勝手な思い込みで「万代杉は1時間ほど歩けば到着するだろう」という考えがありました。しかし、まだそれらしい気配は見えない。何故だ?某地図では「登り・2:50 下り・2:00」との記載があったが・・・にわかに信憑性を疑い始める。頂上3時間での到着はちと無理かも?


 午前9時30分 万代杉到着。
スタートから1時間半。ここまでかかった時間と同じ時間で本当に辿り着けるのか?・・・無理っぽい。そんな事を思いつつ、万代杉を撮影。休憩は2分。写真を撮り、水を飲んですぐ出発した。
 万代杉の手前位から少し曇ってきた。雨は降らなかったが、登るにつれガスが多く霧の森を歩いているようだった。しかし、深緑の森と白霧というのもなかなか絵になるなあと思いつつ懐からデジカメを取り出し、撮影。 しかしさらに霧が濃く写真を撮っても画面は真っ白。そこで懐から取り出したその2は今流行りの携帯電話。ドコモの現行機種で一番画素数の高いタイプだが、自分が持っているデジカメとさほど変わらない。さて・・・

カシャリ。

 あら。えらく綺麗に取れているじゃないですか。
やはり画素数は同じでも、レンズは5年前のものと最近のよい物。たかが携帯。されど携帯。最先端の文明の利器はすばらしい。写真を見たら一目瞭然。




 万代杉から歩くこと1時間。
目の前に現れるは何やら今までに見たことのない看板。どれどれ・・・
どうやら、この辺りの地図らしい。ここまで来てようやくのお出まし。すでにスタートから3時間が経とうとしている。まあそんな事はどうでも良い。あとどれ位時間がかかるのか。
地図の絵はよく分からないが、どうやらモッチョム岳まであと20分らしい。やはり、某地図の行き2時間50分は嘘だったか。しかし、あと20分で目的地到着。目の前にはっきりと目標が見えると力も入る。

 ・・・地図地点より20分が経過。
現在地点からは頂上に辿り着く気配は全く見えない。まだ森の中を歩いている。あの地図も嘘だったか。どうやらおいらにモッチョム岳を教える数々の物たちは嘘に満ち溢れているようだ。ええい、構うものか!3時間半あれば頂上に着くだろう!そう自分に言い聞かせつつ、登る。

 すると、急に視界が開けた。少し歩くと、そこには岩。その上から太いロープが一本たらりと垂れている。
キター!

最後の力・・ではなく、頂上到着の喜びでテンションが上がった勢いでロープを駆け上がる!
そして・・・・・



その上にあったのは、「太忠岳」という看板。そして

・・・・・ブンブンブンブンブンブンブン・・・・・


・・・・・ダメだ、降りよう。

 頂上にて雄叫びを上げたへっぽこでしたが、その2秒後には頂上を駆け下りました。その理由は「ブンブンブン・・・」という音。羽音。
そう、頂上には無数に虫が飛び交っていたのでした。蜂ではなく、黒い羽の生えた地バチの様なものなんでしょうか。とにかく、無数に。立っているだけで腕に、足に、頭に、そしてメガネの中にまで進入して来る。
ああ、折角頂上でのんびり昼食をなんて考えていたのに。
 あ、ちなみに展望は全く無しです。見事な雲。霧。白い景色のみの周囲に黒い無数の地バチ。あああああ、おいらは何が楽しくてここに来たのか・・・。

 結局、登りに要した時間は3時間半ほどでした。
頂上で食事・・が頂上ひとつ下にて食事になりました。くそう、忌々しい虫どもめ!

 食事も無事終了し(ひとつ下の場所でもまずまずの虫の飛び交いでしたよ。)、さて帰ろうかとした所で思い出す。

「頂上で写真を取っていない」

このままでは本当に登ったのかそうでないのか分からない。とは言え再びあの虫天国(地獄か?)に身を投げ出すのはちょっとイヤ。・・・・

思案の結果、やはり証拠は残さねばという事で再び虫天国(地獄)へ。カメラを起動し、いつでも写真を撮れるように。そして、登る。虫にまみれる。シャッターを押す。ぶれる。もう一度。さらに虫にまみれる。シャッター押す。なんとか無事撮れている。確認OK。逃げろ〜!
腕や頭に虫をからめつつ急いでロープをつたい降りる。安全区域まで到達した頃にようやく一息ついて写真を確認・・・OK。証拠成立。


そこからすぐ下山を始めたのはいうまでもないだろう。そう、虫の羽音を聞きながら・・・

 登山口に降りついたのが丁度3時くらい。計算すると、休憩まで入れて7時間。ふと登山口にある看板を見ると、「モッチョム岳登山 約7時間」とあった。・・・あんたが正解だよ。

ちなみに、下山中に万代杉でもう一度写真撮ろうと思っていたのですが、疲労がありすぎてどこで通り過ぎたか分かりませんでした。・・・もっと体力つけなきゃね。


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