白谷川沢登に行ってきました。

 本来ここは「登山日記」の為、沢登りは関係なく思えますが、ネタも無く折角アウトドアらしい事をしてきましたのでここで紹介したいと思います。「H店長の沢日記」の方では写真を主にアップしておこうかと考えています。
 さて、沢に行く事になったいきさつですが、7、8月中のナカガワスポーツは島内のお客様に加え、観光客の方々の応対に忙しく店としての休みを取ることができませんでした。で、9月に入ったらみんなで何かしようかという話になり、我らがH店長が「沢」を推し進め沢登りに決まったのでした。

 そして行く予定だった9月8日・・・の前々日になる9月6日、台風19号襲来。先の18号から1週間ほどしか経っていないのに、大荒れの天気を連れてやってきちゃいまして。これにより8日の沢登りは断念。翌15日水曜日に延期となりました。

 で、当日。この日は朝から天気が良く気持ちの良い一日になりそうな予感。集合時間は8時。急いで店に向かう。
 今回の参加者は、当店スタッフ3人(社長・H店長・へっぽこ)に加え、前回楠川前岳でもご一緒したガイドの吉原さんと、最近ご縁がありご一緒することになった上野さん。この5名で行く事に。この中で沢登り初体験は上野さんと私へっぽこ。隊長のH店長曰く、「下の方から登るから、そんなに大変じゃないよ。」との事。・・・ホントかな?ま、行ってみれば分かるだろう。そんな軽い気持ちでおりました。後日談と致しましては、結構難しい所もあったねとの事。・・・ようがんばったんだなぁ。

 車は一路白谷雲水峡方面へ車を走らせる。途中、神社で安全祈願を兼ねてお参りに。へっぽこさんは基本的に仏教徒なのでこういう事はしてはいけないのだが、失礼の無いよう形だけはさせていただきました。
 そして、白谷線から脇の林道へ入り、走る事数分。車が入る所まで登りつめ、下車。本当はその先まで道は続いているのだが、車が入ることが出来なかった。道が狭いとかそういう理由ではなく、道が抉れているのだ。詳しくは右図をご覧下さい。
 ということで、ここからは歩き。左側からはもう川の流れが聞こえるが、すぐに川へ行くわけではないらしい。ちゃんと入渓するポイントというのがあるのだろう。・・・と思う。

 崩れた道を歩き、沢の方へ下り始めて約10分。ようやく沢の姿を拝むことができた。音を立てて流れる水の音がなんとも心地よい。そんな中を、暖かい(じき暑くなるのだが)日差しの中、レッツ沢登り!・・・と思いきや。それっぽい所を5分も歩かないうちにまた右手の斜面(森の中)へ突入していく探検隊。素人からすればガンガン行けばええがな〜と思うところでも、もっと歩きやすい場所、横を迂回して行った方が時間短縮になるという場所も多く存在するとか。これも後々思い知る事になるのですが。
 とりあえず現時点ではちょこっと水のある所を歩き、山側に入るという出鼻を挫かれる気持ちでてくてく。10分ほどてくてく。するとまた川が見えてくる。なるほど、先程の場所より歩きやすそうな・・・気もする。うん。

 そしてようやく本物の沢!登りスタート。横を迂回して登っていくのも沢登りの一部なのでそれも本物なのだが、やはり素人としては川のところをザブザブ歩かないと実感は沸かない!つーことで川岸をザブザブテクテク。いや楽しい。・・・・ホントに?
 暫く景色を眺めながらテクテク歩く。天気も良く、水も綺麗に流れており本当に景色は申し分ない絶景。途中小さな滝の所を迂回して滝の上に上がり、下への景色を眺めてみたり、すべり台の様な岩の上を慎重に歩いてみたり。こーゆーのを体験すると、沢登りって感じがしますね。

 その先は大変な場所という所はほとんど無く、ごくごく簡単な所を景色を見ながらてくてくと。初心者でもそれほど苦もなく行ける所だったので、入門編には丁度良かったのかな?なんて思っていたんですが・・・・・
暫くして、道(沢)が二手に分かれていた。片方は本流、もう片方はこのまま上がると羽神の滝にたどり着くのだという。折角なので、羽神の滝も見よう!という事になり一行は左の本流ではなく、右手の羽神の滝へ。
 先程まで丁度良かったとか楽観視していたへっぽこさんの前に、難関出現。
目の前に迫るは、巨大な反り立つ壁・・・ではなく、巨大な岩。これを登って上まで行かなければならないらしい。ううむ、ホントに難関。でも、よく岩を見るとちょっとした出っ張りや岩の裂け目なんかがあってなんとかなりそう・・・と思った素人・へっぽこさん。 いやはやこういう所くらいは慣れた方々ならヒョイヒョイ登るらしいです。左は、H店長が人の肩を借りて上の手掛かりを登っていく様子。そして上からロープを下ろしてくれ、我々は安全に登ろうというもの。しかし・・・

 やっぱりこういうのって、出来たほうが嬉しくないですか?

という事で、素人・へっぽこさんは無謀にも岩にアタック!
まず、足元の岩のひび割れに足をかけ・・・すべって下に着地。
次に上部のでっぱりに手をかけ、下のちょっとした溝に足先をひっかける。・・・成功!
しかし、ここからどうすることもできなくなった。・・・動けない。
見かねた吉原さんが、下から色々指示を出してくれた。左足を先の所にひっかけて、そこから上の溝に手をかけて・・・。
もはや指示通りの動きしかできないへっぽこさん。最後にお尻を押してもらい、勢いをつけて上へ。右手がしっかりとした溝に掛かる。・・・やった!
その後は手を突きながらもなんとか上へ。難しかったのが最初の一歩だけでそこまで行ければなんとかなる所だったとの事。それでもへっぽこにとっては大変な作業だったのです。


 そして、第一チェックポイント(?)の羽神の滝に到着!マイナスイオン出まくりで疲れた体に心地良い!おのおのが暫く滝の周りでゆっくりと体を休める。喉が渇けば滝の水を飲み、ゆっくりと滝を見上げる。ザブザブ泳ぐのも出来そうだし、滝に打たれるのも・・・ちょっと無理かな?とにかくとても気持ちの良いスポットでした。

 滝から元の分岐まで戻り、本流の方へと歩き始める。少し歩いた所で、石好きの当店社長がしゃがみこんでなにやらじっと観察している。
近づいて見てみると、岩の表面に白く長い模様?の様なものがたくさん浮いている。はて、これはなんじゃい?と見ているへっぽこを無視し、他の方々は色々話し合っている。
どうもこれは「正長石」というものらしい。花崗岩の中にできるもので、火山の噴火などでできるマグマの中に含まれ、時間をかけて結晶化するものだそうで。屋久島の岩の表面に見える正長石は他の所で見られる正長石より大きいのだとか。大きい物だと10センチクラスの物もあるとかで、これだけの大きさは屋久島でしか見られないそうです。(受け売り)ううむ、地学的・・・。

 一行は上へ上へと進行します。
膝下位まで水に漬かってジャブジャブ歩くのは当たり前。岩の上を飛び石を渡るかの如く進み、そしてお楽しみがやってきた。
 へっぽこさんはだいぶ初めの方で腰辺りまで漬かっており、早く全身ずぶ濡れになってみたかった。そこにやってきました、大きな淵!!横を巻くより、泳ぐ方が早いのは目に見えている。さあ、泳ごう!
 ちゅう訳で、泳いでます。
この日は9月半ばにしては暑く、泳ぐにはとても気持ちが良かったです。写真左からスタートし、右写真の岩の所まで泳いで渡りました。ここ以外にも、天然のプールになっている所が何箇所もあり、そっち目的でも十分良いかな?なんて思いました。


 その先も泳ぐ・・・所というか、泳がなくてもいける所を無理矢理泳いだりして体力を消耗してみたり、滝を迂回して進んだりと変化に富んだ場所場所をてくてくと進みました。
 沢の浅い所を右から左に渡り進む所もしばしば。左写真はそんな場所の一つなんですが、水の流れが速く、足を横に向けようものなら一気に足を持っていかれ、その下へスットーンと落ちる。そんな場所で慎重に足を動かし、ジャンプして右側の岸へ渡ろうとするのですが、足の向きが岸に対して水平になっている為、なかなか横に飛べない。かと言って足を岸に対し垂直にもっていくと、水の流れに足をもっていかれる始末。そんな状況でにっちもさっちもいかなくなっている姿がこれです。いや、大変だった。

 中流部から上流部に差し掛かり、徐々に険しい場所が多くなってきた白谷川。そこそこ大きな滝も連続して出てきたりして、素人のへっぽこさんではちと荷が重い場所ばかり。行ってみたいが経験も技術も無く、やるにはあまりにも無謀すぎる―。という事でこれも沢登りの一部として、滝を巻いて上に上がる一行。・・・マイナス一人。
 先行していた我らがH隊長は、自分らとは反対側の岸にいて、こちらに来る様子無し(というか流れ強くて来れない)。そしてそのまま・・・滝にアタック!
そのままガツガツ上がっていって、滝登頂!(って言うのかな?)おおお〜と拍手。いやいや、それよりも自分の事ちゃんとやらな。追いつかないよ。高巻き高巻き。

 30分後、我ら高巻班とH店長が合流。合流地点は、さらに大きな滝の前。流石にここは登れなかったらしいH店長。(この日は前日夜に雨が降り、水が多かったとの事。H店長は前にここを上り、白谷雲水峡まで制覇しているとの事)
時間もお昼近くになっていたが、まあもう一息行ってみようか〜って事で、また高巻き。うおお。

 高巻きは、ひたすら登り、おおきく迂回して滝を避け、滝の上へ出るもの。そりゃ滝の高さ分登るので、時間は掛かる。プラス滝のすぐ脇を登るという訳ではないので(それではクライミングになるっす)手前側から登れそうな所を探して突破していく。それでも滝近くは勾配もかなりキツく(というか、壁?)、滑って落ちそうな感じもしないでもない。H店長曰く、「滝突破も危ないかもしれないけど、高巻きの方がよっぽど危なく感じる」との事。滝の場合、危ない事には変わりないのだが、水がある分大丈夫である事が多く、高巻きで超えていく時は急角度の斜面を登るので、足を滑らせるとそのまま沢へまっしぐら。こちらの方が危ない、というのだ。
こういった意見は一長一短でまあどちらにも正しい所はあると思う。でも、へっぽこさん的にはまだ滝の方が危ない・・・と思う。です。

 そして、長い長い高巻きの後、ようやく滝の上部に出た模様。いや、藪の中だし滝の近くにいる訳じゃないので、わかんないんす。
で、このまま20分ほど上へ上がれば林道へ出るとの事。時間は午後1時を目前に控えたあたり。そろそろ昼飯だし、このまま上がるのも素人を連れた一行(へっぽこさんのことね)だとちとキツイ。という事で、このまま林道へ出て、そこでゆっくり食事をしようと考えるのが吉原氏と腹が減ったへっぽこさん。しかし、このパーティのリーダー・・・じゃないんだけど、うちの社長様は「景色のいい所で飯食った方がええやろ」との事で沢へと降りはじめた。うあ、折角ここまで登ってきて、また下るのか。それも、ただ飯を食うだけで。ちょっちげんなり気味で後に続くへっぽこさん。だって、飯食うだけなのにわざわざ疲れる所にいかなくても・・・ロマンのない、現実主義な考え方かな?

 そして、午後1時半。ようやく沢に出た所で昼食。みな思い思いに食事に取り掛かる。確かに景色は良い。滝の上部ということで、泳ぐ・・・ことは可能なんだろうけど、あまり気は進まない。いや、それよりめし、メシ!

 その後は、やはり予想通りの斜面直登。ま、来た道を戻るだけなのだが、下ってくるのも大変だった道は、登るのがさらにキツくなっている訳で。傾度の強い斜面も木に捕まりながらなんとか登る。それでも体重の無い他の方はともかく、人より重い荷物(脂肪)を背負っているへっぽこさんは(自業自得)殊更大変な思いな訳で。・・・最近トレーニングもサボり気味だしなぁ。ちゃんと体を動かそう。うん。

 そうこう言っている間にキツい斜面は姿を消し、なにやら歩きやすい道らしき所に。その道をてくてく進むと・・・陽の当たる場所に。森は開け、目の前は人工的なアスファルトの大地。これを見て嬉しくなるのもどうかとは思いますが、帰ってまいりました。
 しかし、ここって何処・・・?どうやら白谷雲水峡へ続く道らしいのだが・・・あ、看板あった。なになに・・・「白谷雲水峡まで あと3km」・・・そんな所まで登ってきたんだ・・・。これがすごい事なのか、別に大した事じゃないのかはよく分かりませんが、へっぽこ太郎と致しましてはまぁすごいのでは?と感じています。何より「初沢登り」ですから。天気も良かったし、気温も高かった為水も気持ちよかった。いい条件での沢登りを体験させて頂いたと思っています。
 と思っているのもつかの間、皆道を下っていく。・・・そっか、車下にあるんだっけ。登ってきたら降りなきゃいけないもの。車を事前に置いておけば乗って帰れたかもしれないが、どこまで行くかも分からなかったのでそれもできず。ただひたすら、下りのアスファルトを下る。・・・・うう、なんかつまんない・・・?
とも思っていたのですが、そうでもなくって。普段白谷を行ったり来たりするのにはあまり見ない、というかすぐ通り過ぎる為よくは見ない景色を歩きながらじっくり見たり。天気が良い為、それがとても綺麗で、とても気持ちが良くて。なかなか良いです。オススメです。・・・・ただ、やはり何時間かかるか分からない道を延々歩くのはやはり苦痛以外の何者でもなくて。とにかくとぼとぼ歩くしかなくって。と思っていたらそこに丁度都合良く知り合いのガイドさんが通りかかって。H店長だけ乗せて頂いて、車を拾って迎えに来る算段がつきました。いや、よかったよかった。

 沢登りは初体験でしたが、(初心者にしては)難所あり、泳ぐところありでとても楽しめました。次回も・・・と言いたい所ですが、へっぽこさんはあまり沢には向かないような気がします。もう少しウエイトを減らして、身軽になれば・・・挑戦してもいいかもですな。


 <その後>
打ち上げ、という訳ではないですが、その夜吉原氏宅にて鍋をしました。へっぽこさん特製(いやまあ普通なのだが)もつ鍋です。数年前から作り始め、今ではどなたからもおいしいと言っていただける様になりました。ちょっとした自信作です。



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